みんなが技術レベルアップをするために動画を蓄えてみた
i-Vinciブログをお読みの皆さん、こんにちは!こんばんは!
オカメインコを飼っているエンジニアの初芝です。
リモート勤務で朝のMtgを実施すると、最も大きな声で挨拶してくれるのが、
我が家のオカメインコという噂も、最近ちらほらあります。 (ぴよ)
今回のブログは、技術のお話を動画できちんと保存してみた件について書いてみます。
リモート勤務ができる前に抱えていたジレンマ
普段は、各プロジェクトの案件ごとに、アサインされているメンバーと一緒に仕事をしています。
このコロナ禍でリモート勤務が始まるまでは、自社やお客様先で仕事をしていたわけで、
もちろん普段から接するのは、同じプロジェクトに参画している人たちだけでした。
ですので、同じプロジェクトに参画している人に対しては、
実際の案件を通じて技術的な面のお話や、プロジェクトの進め方、
問題点の対応のしかた、物事の考え方などを教える機会があります。
ですが、逆に同じプロジェクトに参画していない人に対しては、
丁寧に技術的なお話をする機会が、ほとんどありませんでした。
「本当であれば、もっと幅広い人に教えてあげられることも沢山あるのにな」と
思いつつも、億劫がり特に何もアクションしてきませんでした。
そんな中、リモート勤務環境が整い、オンラインミーティングツールとして
ZoomやTeamsも利用し始めまして、
動画での記録が簡単に行えるようになりました。
そこで、「技術レベルアップ会」という名目で、
各人がそれぞれの案件で得たノウハウを発表する場を設け、
その内容を録画することを始めてみました。
仕事をする環境が大きく変わり、アタフタすることももちろんありますが、
せっかく大きく変わった環境ですから、何か有意義に使う方法は無いかな?と考えてみたのです。
7月~10月までの4ヶ月間続けてみての動画本数
今年の7月から開始して、早4ヶ月、
現時点で17本の動画を記録として残すことができました。
本数のカテゴリごとの内訳は以下の通りです。
カテゴリ | 本数 |
---|---|
プロジェクトマネジメント | 3本 |
要件定義 | 1本 |
設計 | 1本 |
コーディング | 4本 |
アーキテクト | 3本 |
品質、テスト | 2本 |
移行 | 1本 |
その他 | 2本 |
たった4ヶ月で17本も記録に残せたのかと、
振り返ってみれば、やはり記録として残すことの大切さが身に沁みます。
同じ話を、もう一度全て話をしなさいと言われても、絶対にできませんよね。
また、技術者全員にまんべんなく同じ内容を聞いてもらうことも、動画がなければ不可能です。
まだまだ継続しますので、1年も続ければ、50本近く蓄えられそうです。
実際にどんなことを話しているのか
どんな話があったのか、一例をご紹介します。
(1)SQLチューニング
実際に発生したパフォーマンスの問題において、SQLのチューニングの具体例が紹介されました。
どこに問題があり、どうやって原因を判断し、どうすると早くなったのかの話がありました。
(なんと、13時間オーバーの処理を15分にしたとか。。。。まさに、神)
(2)問題解決
バグの解決方法の考え方とか。。。
個人的には、こういった、考え方シリーズ的なお話も多くあっても良いのではないかと感じます。
考え方って、すごく大事ですよね。
(3)プロジェクト管理
プロジェクト管理の基礎として、私の方から話をしました。
プロジェクト管理の中で、ミスをしてしまいがちなポイントや、
陥りやすい落とし穴、準備しておくべきことなどを紹介しました。
社員の反応
最初の1~2ヶ月はあまり手ごたえがありませんでしたが、
(なにせ、緊急事態宣言で出社もできない状況が続いていましたので)
ここ最近では、少しずつ反応ももらえるようになり、だんだんと浸透してきているようです。
- モチベーションあがります。
- 勉強になっています。
- どこから手を付ければ良いかわからないことも多いので参考になります。
- メンバーに動画みるように言っておきます。
- 今までの動画、全部見ています。
- 自分のやっているコーディングが抽象化なのか共通化なのか、意識できてませんでした。
やはり、反応があると、とても嬉しいですよね。
せっかく大事な時間を使ってみてくれる人のためにも、
表面的なところばかりでなく、ディープな領域にも踏み込めていければ、と考えています。
また、ちょっとした副作用で、プロジェクトで顔合わせをした時に
「あぁ、いつものレベルアップ会の~」という話が出たりもしました。
参加している人の間で、名前が知れ渡るのも、素敵なことだなと思います。
意識してやったこと
こういった活動は、なかなか認知、定着しないので、いくつか意識して行動しました。
- マネジメント会議で、実施することを宣言する。
- そして、毎月状況を報告する。
- 新しく入ってきた社員に見てもらうようにお願いする。
- 自分の部会の中で実施していることを告知する。
- 全社員向けのチャットルームで、会の実施ごとに集客する。
- 集まらないと寂しいと泣く。(´;ω;`)ウゥゥ
- 直接会ったときに、雑談程度に話しかけて、話し手としての協力を呼び掛ける。
- さらにその人の部の中で、参加を誘ってもらえるように協力を呼び掛ける。
- 継続できているのが、凄いと思います。
とにもかくにも、活動していることと、継続していることと、価値があることを知ってもらうのに
タッチポイントを増やすのが重要ですので、意図的に広報活動をしました。
蓄えた動画の再利用
蓄えた動画は一過性で見て終わるものではなく、何度も再利用してこそ価値が増していきます。
- 新しく、ある工程にチャレンジする場合⇒動画を見返して、ポイントを復習してもらう。
振り返るポイントがあるのは、嬉しいですよね。 - 未経験の新入社員が入社した場合⇒動画をみてもらって、学習してもらう。
同じ話をもう一度改めて聞く機会はまず無いため、動画があれば、効率的に学習できますよね。
未来の仲間のためにも、蓄えた動画は、とても大切な財産だと思います。
まとめ
今回はi-Vinciで現在進行形で行われている技術レベルアップ向けの動画収集の取り組みについて紹介しました。
i-Vinciのビジョンは、絆を大切にする、という点にありますが、
こういった取り組みは、参加メンバーの「他のメンバーのために」という気持ちや頑張りによって成り立っています。
自分ひとりだけではこんなに長く継続できませんが、みんなと一緒であれば、
続けられるものだなぁ、としみじみとしております。
技術的な話を持ち寄って、あーでもない、こーでもないと話をできる場があるというのは、
シンプルに良いものですね。