AWS入門 クラウドプラクティショナー(CLF)
こんにちは。7月で入社2年目になりましたkakunと申します。
昨今、需要が増えてきているAWS。
社内でも、AWS認定資格を保有するAWSエンジニアが多数在籍し、さらに増加傾向にあります。
今回は学習も兼ねて、AWS初学者向けに「AWS認定資格クラウドプラクティショナー」の資格紹介をしたいと思います。
◆目次
- AWS入門 クラウドプラクティショナー(CLF)
◆AWS認定資格とは何か?
AWS(Amazon Web Services)認定資格とはAmazon社が公式に出している技術スキルとクラウドの専門知識を証明する資格の事です。
※2022年8月現在、12種類のAWS認定資格が有り、200以上の機能を使うよりも体系的に学ぶことができます。
◆クラウドプラクティショナーについて
AWS Certified Cloud Practitionerクラウドプラクティショナー(公式)
クラウドプラクティショナーとは入門者向けの資格で、AWSの全体的な基礎知識があることを証明する資格です。
対象の分野と出題比率
分野 出題の比率 第 1 分野: クラウドのコンセプト 26% 第 2 分野: セキュリティとコンプライアンス 25% 第 3 分野: テクノロジー 33% 第 4 分野: 請求と料金設定 16% 合計 100% 100%
◆主なAWS用語
- AWSグローバルインフラストラクチャ
→AWSが世界中に展開している基盤。Design For Failure(障害を前提とした設計)- リージョン(Region)
→AWSが展開している地域(例:東京、大阪、オレゴン、カリフォルニア、ソウルなど)
複数のAZが冗長化されたネットワークで接続。AZ間は100km圏内 - アベイラビリティーゾーン(Availabilty Zone:AZ)
→1つ以上のデータセンターがネットワークで繋がっているデータセンター群
- リージョン(Region)
- Amazon VPC (Amazon Virtual Private Cloud)
→クラウド内にプライベートなネットワーク空間を1撃で作成できるサービス。専用のオフィスができるイメージ。
実際にはsubnetという小部屋を作り、中にサーバーリソースを作ってあげるという使い方になります。- Public subnet
→インターネットゲートウェイが紐づく場合、インターネットに出入り可能なサブネット - Private subnet
→VPC内のみの通信などプライベート接続のみのサブネット - マルチAZ
→複数のAZにまたがった構成。高い可用性を実現
- Public subnet
- AWSアカウント(ルートユーザー)
→メールアドレスとパスワードでサインイン。AWSサービスおよびリソースへの完全なアクセス権限を所持 - AWS IAM (Identity and Access Management)
→AWS操作をより安全に行うため、ユーザーやAWSサービスに認証・認可を行う仕組み- IAMユーザー
→1人1人にログインと特定の権限を付与 - IAMグループ(一括設定)
→グループ内のIAMユーザーに対して特定の権限を付与 - IAMロール(一時的な設定)
→AWSサービスや特定のユーザーに対し権限を付与 - IAMポリシー(できることリスト)
→どのリソースにどの操作を許可するか権限を定義
- IAMユーザー
- Amazon S3(Simple Storage Service)
→データのオンラインストレージ(置き場)のサービス。容量無制限(1ファイル最大5TB)
◆合格した際のメリット
- メリット
- デジタルバッチによる強みやスキルの証明
- 再認定試験を含むすべての試験に適用可能な50%の割引
- 認定者限定のイベントへ参加可能
- AWS認定グローバルコミュニティへ参加可能
- AWS認定の限定商品を購入可能
- 注意
- AWS認定資格を取得してから3年間の有効期限有
◆試験概要
- 時間 :90分
- 問題数 :65問
- 回答形式 :択一選択問題と複数選択問題
- 合格率 :非公開
- 合格ライン :700(1000点満点中)
◆受験方法
受験するためにはAWS認定アカウントが必要になります。
Amazonアカウント(ショッピングで利用するアカウント)にAWS認定アカウントを紐づけることで作成可能です。
◆学習方法
学習時間は50~80h程を見積もると良いみたいです。
- 『【2022年版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)』
受験合格だけなら、このUdemyの講座だけで充分です。解説が非常に丁寧で分かりやすく、問題が豊富。復習がしやすい構成でオススメです。 - 『クラウドエッセンシャルラーニングプラン(日本語)(13h)』
無料で学習するのであれば公式が提供している学習方法もあります。
内容は問題に特化しているわけではないので資格を取るうえではやや非効率に感じます。
丁寧な解説なので何も分からない状態で取り組むうえではオススメです。 - 『AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー』
調べたら必ず紹介されている参考書。図解されており、クラウドの基本を理解するには良い教材。基礎的な部分を網羅できます。
資格合格だけを見ると+αとして問題集を解いた方が良いです。 - AWS周辺学習
- 『AWSome Day Online Conference』
【毎月第1水曜日】AWSに関する基礎知識を約3時間で学ぶ無償のオンライントレーニングイベント
チャットで直接質問ができるのはメリットですが、時間が限られており難しいです。
これ以外にも沢山のウェビナーがあります。インプットに良いと思います。 『アーカイブ』 - 『AWS 初心者向けハンズオン』
操作手順の解説動画を見ながら自分のペースで進めることが可能なハンズオン。Udemyのような形でできます。予備知識なしで実施可能。どの動画も1~2時間ほどで終わります。インプットした知識を活かしてアウトプットに良いです。 - 『なな転び八起のAWS開発日記(無料漫画)』
アルファベットやカタカナが多くて抵抗感が強い、でも興味があるという方は漫画から入るのも手です。
スキマ時間の学習にも丁度良いかもしれません。
- 『AWSome Day Online Conference』
◆最後に
AWSのサービスは多数有り、情報過多です。調べたら大量に出てきます。学習するうえで何から手を付けていいのか分からないと思いますが、「クラウドプラクティショナー」の資格学習を通して体系的に学ぶことで、何がどんなサービスなのか区別がつくようになると思います。 全体像が見えたことで、触ってみたいサービスやイベントなど発見が多々ありました。これからAWSに携わるのであれば是非、学習しておくべき資格だと感じました。この記事でAWS認定資格を取得しようとしている方の参考になれば幸いです。